ノンファーム型接続は道路に例えると分かりやすい

ノンファーム型接続は道路に例えると分かりやすい

今年の1月から全国の電力会社でノンファーム型接続の接続検討が開始されました。ノンファームの英語での直訳はfirm(確定)にノンがついて確定では無いという意味です。要は発電した電力を系統に流せる量が確定してなく送電線が混雑している時は流す量を減らす前提での接続形態です。

前から行われている出力抑制は需要と供給のバランスの問題で、太陽光や風力などの変動電源が需要に比べて多くなり系統運用に支障を及ぼす可能性がある場合の抑制で、ノンファームは送電線の運用容量からくる制約です。

ノンファーム型を道路に例えると、道路は交通量が多い時もあれば空いている時もあります。今までは交通量が最も多い時の前提で、あと何台走れる(何MW流せる)か決めていましたが、それを時間帯の交通量に応じて走れる台数を決めて、空いていれば決めれた台数は走ってよくて渋滞している場合は台数を絞るという運用です。空いている時の道路の使用が可能になりましたり

今までは電力会社と契約できた場合は時間帯に関わらず全て流して良く、これがfirm型(確定)接続です。firm型の電源が渋滞を起こす時間帯が出てきたので空容量がゼロになり新規に接続できない事態になったのです。

ノンファーム接続はいつ混雑するか分からないので、どの程度売電できるかの予測を立てて事業を計画することが事業者には必要ですが、この予測が中々大変なものになりそうです。

この辺の分かりやすい説明が先日紹介した安田先生の書籍に記載されています。