GE12MW風車クラスTの認証取得の考察
欧州では洋上風力でMHIベスタス、シーメンスガメサに遅れをとるGEが日本の市場で台風仕様のクラスT認証を得て5月末の公募締め切りに挑んできました。
GE、台風に耐える洋上風力米ゼネラル・エレクトリック(GE)が大型の洋上風力発電機で初めて、台風にも耐えられる性能を示す国際認証を取得した。日本などwww.nikkei.com
私の個人的な分析ですが、この認証はプラスに働くもののベスタスやシーメンスと比べて足りない実績部分の補填に過ぎず有利になったとは言えないと思ってます。
しかもコストは15〜20%増とのことです。逆にこの認証を持っている事でGE風車を選ぶと台風国家である日本の洋上である事を踏まえると選ばないといけない状態なので、価格面では公募上は不利となりGE風車を採用するかは諸刃の剣になると思ってます。
また記事には陸上風車の突風時に風向きを変える技術を応用したとありますが、この機能とこ合わせ技で耐える仕様であり、逆に言うとこの機能が無いと耐えられないという事だと思ってます。これは数年前に複数のGE案件で工事計画届出時に技術委員会で問題視され議論された内容だと記憶しています。(あくまで個人的な推測ですので間違っている可能性もある前提でお読み下さい。)
ただ、GEは東芝と組んで生産拠点の拡充を狙っていますので風車の国産化という意味で入札でどのように判断されるかも注目のポイントです。
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