スタンプラリーに見る電力会社が進化を止めている光景
- 2021.05.15
- 再エネ開発のマルチ技術者の頭の中を覗けるブログ
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再エネの連系協議でいつも思うことですが、電力会社の組織やルールが一番最後まで変わりそうもありません。最近の一例ですが、電力会社敷地内で工事をするための申請書類を作った際にハンコを押してくれと言われました。河野大臣が脱ハンコに向けて行政でさえハンコを無くしているのに、明らかに不要と思える書類のハンコさえ無くせていないのです。しかも。。。電力会社側の書類を見ると昔と変わらない何人押すんだというばかりのスタンプラリー。。。。私が転職してもうすぐ10年が立ちますが、まったく変わっている様子がないことに驚きました。
これはほんの一例ですが、変われない理由は色々あると思います。一番の理由は「プライド」だと思います。私も電力会社出身ですので良く分かります。電力会社の社員は多くが電力安定供給を通してインフラを支えているという自負があります。それがやりがいに繋がっています。この自負とやりがいがプライドを生み出しているのです。
しかしこのプライドが時代の流れから取り残される理由かと思っています。電力会社という最上流の巨大企業でありながらプライドがあるので、自分達がやっていることが一番という誤解を生みだしていることが多々にあります。それが世の中に合わせて変わるという進化を止めているのです。更に安定供給であるが故に、「変わること」=「安定が崩れるかもしれない」と極度なまでに保守的になります。まさに胃の中の蛙状態です。私が電力会社から転職してまず一番に思った言葉です。スピード感も考え方も全てが違う世界でした。むしろ外の世界が通常の世界でした。それほど電力会社の社風は古いと思います。
優秀な社員も多く真面目でやる気があり高いポテンシャルを持っているのに勿体の一言です。外の世界で活躍できる人はかなり多くいます。これを読んでいる電力会社の方がいれば、そのような視点で視野を広げて頂ければ幸いです。
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